保育の方法(保育園共通)
異年齢保育 ~日々兄弟姉妹のように~
宮原ハーモニーでは0~1才、3~5才を中心とした全年齢による異年齢保育を行っています。
乳幼児期から様々な人と関わる機会は子どもの育ちをより豊かなものにします。
一例として
・思いやりの気持ち、援助の気持ち、寛容さが育つ
・年下の子どもにとって近くにいる年上の子どもの存在は真似をする対象となり刺激を受ける
・年上の子にとっては年下の子の手本になることで自信をつけたり教えてあげることで
自分の能力を定着させることができる などが挙げられます。
近年子どもたちの「コミュニケーション能力の低下」や「社会性の育ち」が十分でない事が問題視されていて
その一因として乳幼児期からの子ども同士の関わりの機会が減っている事が挙げられています。
子ども社会が自然に発生する保育園では子どもたちには兄弟姉妹のように過ごしてもらいながら
「子ども同士が関わる機会」を大切にして「子どもと子どもを繋げたい」と考えています。
※遊びと生活の時間は異年齢での活動が中心となります。
※年明けを目安に進級するクラスでの活動を増やしていきます。(移行・部分移行)
※特別カリキュラム、年長児の就学準備等活動に応じて年齢別活動を取り入れます。
チーム保育 ~全職員が全園児を~
当園では「担任」にこだわらない保育を行っています。それは子どもたちの園生活が
異年齢を基本としている為、職員は全ての子どもの事を見守る必要があるからです。
チーム保育を行うメリットの一例として
・子どもたちが担任の先生以外の先生とも関わることができる
・子どもの姿を担任一人の目だけではなく複数の職員の目で見ることで
たくさんの良いところを見つけてあげられる といった点があげられます。
苦手な点は補い合いながら、得意なことや強みを活かし合い
職員同士助け合いながら保育を行えることもチーム保育の良い点です。
園では家族のように過ごして欲しいと考えていますので「全職員が全園児を」を合言葉に
「担任・担当制保育」ではなく「担任」にこだわらない「複数職員によるチーム保育」を行います。
※シフト勤務となる為、朝の受け入れ、夕方の申し送りはその時間の担当職員が行います。
※0~2歳クラスまでの連絡帳の記入等も複数職員で行います。※面談は担任が行います。
※職員が数名ずつ交代で担任、担当以外のお子さんと過ごす時間を設けます。(シャッフル保育)
選択制の保育 ~自分で考え、自分で選ぶ~
宮原ハーモニーでは保育の中で子ども自ら「選択」できる場面や
「選択」できる遊びの環境(コーナー保育、ゾーニング保育)を用意しています。
コーナー、ゾーニングの保育は
・子どもが自ら選択する ・子どもが自ら手に取れる事を基本としています。
好きなもので遊び込む事が一番のねらいですが、子どもたちには遊びを通じて
「自由」と「責任」についても学んで欲しいと考えています。
子どもたちに考えさせず、全てを一斉に行う保育が問題視されています、
自ら選び、決断する力は日常の小さな選択から育まれます。
日々の選択の積み重ねが、自ら決断し、責任を持つことができる大人への第一歩です。
子どもたちには、「自分だけでなく、周囲の人にとってどうか」を考え、選ぶことを通じて
他人との関係をうまく築く人になってほしいと思っています。
※選択制であることを理由にして、子どもたちの経験の偏りを招いたり、呼びかけを怠った任せ過ぎの放任保育になったりしないよう、保育者は十分配慮し、気をつけます。
※年齢、発達に応じて、選択肢が多くなり過ぎないように配慮します。
みんなでつくる行事 ~競争ではなく共創へ~
宮原ハーモニーでは、子どもたちの主体性を育む保育を行うため、
園の行事も子どもたちの興味、関心、好きなことをテーマにした「子ども主体」の内容にしています。
従来型の一斉的な大人主導の行事は「行事の練習だけで遊びが発展しない」「練習を嫌がる子どもがいる」
「うまくできない子は登園したくなくなる」等の問題点が挙げられています。
園の行事は子どもたちのためのものであり、子どもたちが楽しめるものでなければなりません。
「保育士が全て決めて行うのではなく、普段の遊びの延長の表現ができるようにする」「子どもたちが行事に
向けて話し合う」といった点を大切にしながら企画、準備、当日の運営も子どもたちと一緒に行います。
子どもたちと話し合いながらつくる行事は時間もかかり、大変なことも多いですが子どもたちにとっては貴重な経験となり、何よりの思い出になると思っています。
参考:「子どもを中心に保育の実践を考える~保育所保育指針に基づく保育の質の向上に向けた実践事例集」